一番近くて一番遠い

「ちょ…凛!とりあえずここ出るぞ?」

凛花はコクンと頷いた。

信が会計を済ませて外に出る。
夜の賑やかな街を離れ
近くを流れる川の土手に座った。
静かな夜空には星がたくさん輝き
川の流れる音が響く。

土手へ辿り着くまで
凛花はずっと泣いていた。

信は隣に座る紗南の頭を
自分に寄りかからせて優しく撫でた。

「辛いのか?仕事…」

凛花は静かに頷いた。

「アシスタントはすごく辛いって
覚悟してた。
でも、毎日毎日あたしドジを踏んで…
自分が情けない。
明日こそはって気合いを入れても
絶対どっかが抜けてて…
常に怒鳴られて。
自分がこんなにも
仕事の出来ないやつだったなんて
思わなかった…」