一番近くて一番遠い

「わっ!ご…ごめん。」

あわててガバッと体を戻す。

「あたしどんだけ寝てた!?」

「俺が手続きしてる時から寝てたなら
1時間くらいか?」

八重は雑誌をパタンと閉じ
カバンに収める。

「ほんっとごめん。」

「気にすんなよ。疲れてるんだから
無理すんな。」

そう言ってポンと紗南の頭を軽く撫でて
立ち上がった。

「腹減ったからなんか食うか。」

「う…うん。」




まただ。八重に触れられると
ものすごくドキドキしている自分に
戸惑う紗南。