一番近くて一番遠い






「紗南の紹介で来ました 。
千葉 八重です。
よろしくお願いします。」

「初めまして。
俺はtaka。って背ぇでけぇな…」

八重はtakaの事務所を訪れていた。
背の低いtakaは八重を見上げた。
八重はtakaの名はよく聞くが
雑誌の小さな顔写真でしか
見たことがなかったので
takaがこんな小柄だとは思わなかった。

「とりあえず座って。」

takaに案内され
真っ赤なソファに腰掛ける。

「まぁ、わかってるとは思うけど
この業界は大変だぞ?
俺も昔はアシスタントついて3年は
親に食わしてもらってた。
貧乏暇なしだから
プライベートな時間も少ない。
遊ぶんなら今のうち遊んどけよ。」

「十分女遊びはしたんで大丈夫です。」

「へぇ。面白いやつだな。
見たところ
ファッションセンスもなかなかだな。
よし、卒業したら面倒みてやるよ。」

takaと握手をし
事務所を後にした八重。

ふと携帯を見ると
凛花からメールが来ていた。

ー事務所の後時間あったら会える?ー