一番近くて一番遠い

「いや、あいつは彼女とか作らないよ。
特定の女のコと何回も会ったりしない。
1回きりって割り切った方がいい。」

そう言うと
女のコは少し残念そうだった。

「やっぱ噂本当なんですね。」

「噂?」

「八重さんて女のコを
欲求不満の解消道具にしか
思ってないって。」

そんなひでぇ言われようなのかよ…
と、八重を同情する信。

「ごめんなさい。私帰ります。
ありがとうございました。」

ペコリとお辞儀して
女のコはそそくさと部屋を出て行った。
しばらくすると
入れ違いで八重が入ってきた。

「八重、わりぃ。
一人獲物逃しちゃった。」

「あ?獲物?」

「いつも凛がお前見てるから仕返し。」

ケラケラっと笑って
タバコをもみ消す信。