一番近くて一番遠い




「八重、先休憩室で一服してる。」

閉店後レジ閉めを終えた信は
服を整列し直す八重に一言声をかけ
休憩室に向かった。

「あ。」

信が休憩室に入ると、一人の女のコが
信に反応した。
彼女は以前、八重に声をかけた
ギャルショップ店員だった。

「八重さんまだですか?」

どうやら、八重が終わるのを
待っているようだった。

「もうすぐ来るんじゃない?」

いつもの信スマイルをキメる。

「八重さんて彼女とかいるんですか?」

信はタバコに火をつけて
ふぅっと煙を吐く。