一番近くて一番遠い

「大丈夫。元気だよ。
私、最近失恋しちゃってさ。
仕事に生きるって決めたんだ。」

「え!?失恋したの?」

むせる凛花。

「したした。私の片想いで
もともと相手にされてなくて…
一生懸命アピったけど
きっぱり振られた。」

しょぼんとする紗南。

「あたしと同じだ。」

「え?凛花も失恋?」

目を丸くする紗南。
凛花は首を左右に振った。

「はっきり言われてはないけど
アピっても相手にされてないし。
まぁそれでもめげずに
追っかけ回してるけど。」

苦笑いしてカクテルを飲む。