一番近くて一番遠い

地下駐車場の健の車へ向かう。
相変わらずピカピカの車
小綺麗な車内。
健のマメな性格が伺える。

「なに食いたい?」

「健さん!」

「バカ。」

おでこにデコピンをされる紗南。

「いった!」

「ったくイタリアンでいいな?」

サイドミラーでデコピンされたところを
確認しながら頷く。
健は紗南のジョークをさらっと交わし
アクセルを踏んだ。

「健さんて年上キラーなの?」

「なんだよ年上キラーって。」

ふっと吹き出す健。

「編集部の人が言ってたから。」

「付き合ってたのが
たまたま上が続いてたからじゃねぇの?
年上っつったって
2歳とかそんくらいだぞ?
その言い方だと40過ぎも
ストライクゾーンみたいな
言い方だろ。」