一番近くて一番遠い

「もう離さない。
紗南が離れようとしたって
離してやらない。」

八重はそう言って
再び紗南に唇を重ねた。
今度は激しく。でも優しく…
紗南は八重の背中に腕を回し
キスに溺れた。

紗南の首筋へとキスを落とし
力が抜けて立てなくなる紗南を
八重は軽々と抱き上げた。

「俺と寝てくれるか?」

切なそうに眉をひそめる八重。
意味はわかる。
八重は過去に
たくさんの女を抱いてきた。
そんな自分を
紗南が受け入れてくれるか…
そう言う意味だろう。

「八重が今まで抱いた女の誰よりも
愛してくれる?」

紗南はむっとした顔で言う。

「俺が心から愛するのは後にも先にも
紗南しかいない。」

八重はそう言って
紗南を抱き抱えた紗南にキスを落とす。
紗南は顔を真っ赤にして
こくんと頷いた。







八重は紗南をゆっくりとベッドに降ろし
再び全身にキスを降らせた。

「紗南…ありがとう。
こんな俺をずっと待っててくれて。」

八重は紗南の耳元で囁く。
紗南は返事の代わりに
八重の耳にそっと口づけた。



二人の熱く甘い長い夜が更けて行った。