一番近くて一番遠い

「taka、その雑誌取って。」

部屋の隅で衣装を並び替えていたtakaは
その雑誌を手に取り笑顔で手渡した。
紗南は懐かしく思い
無意識にその雑誌を手に取っていた。

「その雑誌
やぁちゃんが好きだったね。」

凛花も後ろから覗き込む。

「うん、よく読んでた。」

ペラペラとページをめくる。







ーsouth8southついに日本上陸ー

という巻頭の記事が目に入った。
すごくオシャレな服を着るモデル。
このブランド好きだな…と
紗南はページをめくる。
その瞬間、紗南と凛花の手が止まった。

「八重!?」


「やぁちゃん!?」

次のページに書かれていたのは
デザイナーの特集記事。
そう、このブランドのデザイナーは
八重だったのだ。

2ページに渡って
モデルに負けないスタイルで
自分のブランドを着こなす
八重の写真と共に
八重のインタビューの記事が
書かれている。


整った顔はさらに美しく
大人の色気すら感じる。
2人は釘付けになった。