一番近くて一番遠い






ホテルに滞在し
引きこもる生活が続いた。


雑誌を見た凛花はすぐに
紗南へ電話をして来た。
凛花は紗南の居場所を知ると
マスコミに気をつけながら
紗南の滞在先に駆けつけた。


「紗南…大丈夫!?」

凛花は紗南を見るなり抱きついた。

「大丈夫。ありがとう。」

力なく紗南が笑う。

「八重の過去を
こんなに調べられてたなんて…」

凛花の声は暗い。

「でも、これは事実でしょ?」

苦笑いする紗南。

「そう…だけど…」

凛花はどこか悔しそうだ。

「紗南はこれからどうするの?
やぁちゃんは?
ずっと連絡取れないの。」

どうやら凛花も八重と
会っていないようだ。
もしかしたら凛花は八重の居場所を
知っているかと期待していただけに
紗南はがっかりした。