一番近くて一番遠い






“よぉ。SANA。とんでもない記事が
出たもんだな…”


takaもこの週刊誌を読んだようだ。


“八重は!?八重いるんでしょ!?
電話がずっと繋がらないの…”

あの雨の日から
八重には連絡が取れない。
実家にも帰ってきた様子もない。

“あいつは辞めたよ”

“ど…どういうこと?”

“俺も突然で驚いたんだ。
あいつを思いっきり殴ったよ…”

“じゃあ…八重の居場所は…”

“申し訳ない。俺は何もわからないよ”

takaとの会話を終え
紗南は力なく携帯を机に置く。

「SANA…大丈夫?」

マネージャーが心配そうに覗く。

「う…ん。大丈夫…
八重とはね、別れてるの。
もう付き合ってない。」

紗南は悲しげに言った。