一番近くて一番遠い

「なんとでも言いなさいよ。
私は自分にとってプラスになることなら
なんでもするし、なんでも手に入れる。
さ、どうするの?これをリークする?
それともおとなしく私の男になる?」

「てめぇの男になるわけないだろ。」

絵里の表情が曇る。

「な!?いいわけ!?
これ本当にリークするわよ!?
脅しじゃないんだから!」

絵里が少し慌てた様子で言う。

「勝手にしろよ。」

八重はそう言い放って仕事に戻った。

「な…なんなのよあの男!?
わかったわよ…
お望み通りにしてあげるわ。」

絵里は悔しそうに
八重の背中を見つめながら
爪を噛んだ。