一番近くて一番遠い





八重は渋々
休憩時間に絵里の元へ向かう。
スタジオの隅に呼ばれ
A4の茶封筒を渡された。

「なんだよこれ?」

八重は眉間にシワを寄せて
それを受け取り
中の書類を取り出した。

パラパラと内容を確認して
八重の表情が曇る。

「…これ…」

その表情を確認して
絵里の口角はさらに上がる。

「それ、マスコミに
リークしようと思うの。」

にやっと口角をあげる絵里。

「な!?お前ふざけんなよ!?
こんなもんリークしたら…」

「そう。
SANAのイメージダウン確実ね。」

しれっと答える絵里。

「なにが狙いだ?」

八重は絵里を睨みつける。

「私の男になりなさい。」

絵里は余裕の表情で言った。

「てめぇ…そんなやり方して
満足なのか?」

八重が睨む。