一番近くて一番遠い

「いってぇ!」

「ばかだなぁ。わかんない?
八重の近くにいたかったからに
決まってるじゃん!」

信はなるほど!という顔をした。

「紗南は?どうするって?
いっそのこと
2人で暮らせばいいのに…」

凛花はクルクルと
カクテルをかき混ぜながら
八重を見た。

「まだ話してない。
でも、あいつと暮らすのは無理だろ。
男と同棲なんて…
俺、紗南のモデル業に支障が出るのは
絶対嫌なんだ…」

「自分のせいで
モデルっていう職業に
就かせちゃったから?」

凛花の言葉に八重は頷く。
信はわけもわからず
不思議そうに2人を見ていた。


「ま、八重が一人暮らし始めれば
家でまったり過ごしたりできるしな!」

信はニヤニヤしていた。

「信の考えてることって
ほんと下品だわ。」

凛花はため息をついた。