一番近くて一番遠い












「ちょっと!絵里!」

編集作業をしている絵里の元へ
同僚がやって来た。

「なに?」

絵里は作業を止めて彼女を見る。

「私さ、昨日見ちゃったんだよね…」

「なにを?」

「ほら、絵里がアタックしてる
スタイリストの千葉さん!
昨日モデルのSANAと
映画館から出て来たの!
SANAは変装してたけど
あのスタイルの良さ間違いないよ!
あの2人て仲良いの!?」


絵里の眉間にシワがよる。

「幼馴染らしいけど…」

「幼馴染かぁ…まぁ、手とか
繋いでたわけじゃないから
デートって感じではなさそうだった
と言えばそれまでなんだけど…
幼馴染で映画とか行くかな?」

絵里目の色が変わる。

「ふぅん。
調べて見る価値ありそうね。」

絵里の表情は
みるみる企みの笑みへと変わった。

「教えてくれてありがと。
こんどご飯おごるわ。」

絵里はニコッと同僚に笑いかけ
携帯を手に取り
休憩室へと消えて行った。