一番近くて一番遠い












「で?どんな映画だった?」


映画を観終え
レストランに座る2人。
八重は意地悪い
笑みを浮かべて紗南を見る。

「わ…わかるわけないでしょ。」

紗南は赤くなって
メニューで顔を半分隠した。
ほぼ前半は手に意識が集中し
後半はキスに溺れていた。
映画の内容なんてほとんどわからない。


「DVDになったらもう一度観て
復習するもん。」

紗南がそう言うと


「どっちの復習?」

八重はそう言って
また意地悪く笑う。

「八重のばか。」

紗南はおしぼりを八重に投げつけた。
紗南と八重の甘い休日は
あっという間に過ぎて行った。