一番近くて一番遠い

「健さんの事。誤解されたままなの
嫌だったから。」


「だから俺には関係ない…」

やっぱりその話か…
というような顔をして
八重が眉をひそめる。



「八重には関係ないかもしれないけど
私には関係あるの。」


「は?お前何言ってんの?」

八重は苦笑いして紗南を見た。
紗南が八重を見つめる。
八重は凛花の瞳を思い出した。
あの時も公園のベンチだった…


「紗南…?」

八重は淡い期待を持って
紗南の名を呼んだ。