「飲んできたのか?」
八重はマスクとサングラスを取った
紗南の顔を見て言った。
紗南の顔はほんのり赤かった。
そんな紗南を
可愛いと思ってしまう自分が
なんとも悲しかった。
「凛花とね。」
紗南は笑ってまた変装姿に戻る。
紗南と八重は近くの公園へ歩いた。
たどり着いたのは
街灯がポツンとついただけの公園。
よくここで2人で遊んだ。
紗南は暗がりのベンチに座る。
あたりを見回して
人が居ないことを確認して
マスクとサングラスを再び取った。
八重は近くの自販機で
飲み物を買って紗南の元へ向かう。
「で?俺を呼び出したのは何で?」
コーヒーを紗南のおでこにコツンとぶつけて渡す。
「ありがと。」
紗南が受け取ると八重が隣に座る。
いつもは八重が隣に座ることなんて
なんとも思わないのに
今から告白すると思うと
ものすごく意識してしまう。

