「それって…」

「わざと言いふらしたに
決まってるじゃないですか。」

勝ち誇ったような絵里の顔。

「わざとって…」

「好きなんです。私、千葉さんの事。
だから、いつも仲良くしてる紗南さんが
気に入らない。」

鋭く光る絵里の瞳。

「私、昔から欲しいものは
全て手にしてきましたから。
それじゃ。」

スッと紗南の横を通り過ぎて行く絵里。
その先には八重とtakaがいた。

「千葉さん!お手伝いしますよー!」

そう言って衣装が入った荷物を運ぶ
八重達に近づいて行った…





「紗南、ほら次の仕事行くわよ。」

紗南はマネージャーに煽られ
逆の方向へ歩いて行った。