「おい…
なんでこんな空気悪いんだよ…」
「さ…さぁ?」
takaは帰りの飛行機で
紗南のマネージャーに耳打ちした。
不機嫌な八重と紗南。
それを楽しむような健。
その一体がどんよりとした空気だった。
空港に着き
それぞれが各自の仕事へと解散する。
紗南は絵里を捕まえた。
「坂本さん。あの…さ。」
「はい?」
「健さんには私振られてるの。
それに、もう好きでもなんでもないから
他の人に言わないでもらえる?」
「何をですか?」
とぼける絵里。
「何をって…
私が健さんを好きだったこと。」
絵里はクスッと笑った。
「言いふらされたらまずいんですか?」
「そ…そりゃそうよ。
色んな人に誤解されるじゃない。」
紗南は絵里の笑みに
背筋がぞくっとした。
「ふーん。色んな人ねぇ…
千葉さんにじゃないんですか?」
「…え?」
「紗南さん千葉さんのこと
好きですよね?」
「そ…そんなこと…」
「ないんですか?
じゃあ、なにも気にしなくて
いいんじゃないですか?
健さんのこと好きだったのは
事実ですし。
…私知ってましたよ。
2人が終わってること。」

