「んまぁ、今は早瀬オンリーだし過去は気にするな!」
そうだよねっ!
私が今好きなのは早瀬くんだけだしッ!
この気持ちに間違いはないから。
「うん!
私は早瀬くんオンリーだぁ!」
「そうとなれば、明後日早瀬誕生日なんだからデートのお誘いしなさい♪」
「えぇー!?
今?今するのっ?」
「当たり前ーっ、ほら早く!」
もう…強引なんだから。
でも、まぁ誕生日デートはしたいっ!
そう思った私は電話をすることにした。
プルルループルルル
プルルループルルル
『なに?』
あっ、出た!
「あ、あのさっ…今何してるの?」
『なにって…雄介といるけど?』
雄介くんといるのか。
「そ、そっか!
あのっ、明後日って空いてる?」
思いきって聞く。
『…あー悪りぃ。
明後日は雄介との予定入ってんだわ』
ガーン。
そんなぁ…。
"心春何だって?"
愛花が小さい声で私に聞く。
"雄介くんと予定あるって…"
"まじかぁ…。"
"うん…"
ショックだけど仕方ないよね…。
「あっ!いいこと思いついたっ」
愛花がいきなり大きい声で言う。

