【続】早瀬くん、好き。



それからもいろんな物がなくなっては、
汚くなったり、壊れたりして返ってきた。


だんだん慣れてきてしまった私。


物がなくなる以外のことはされなかったから…。


けど、それだけではすまなかったんだ。




「…なに?
こんなところに呼び出したりして」



初めて裏庭へ呼び出しをくらった。

深くも考えないで私は1人で裏庭へと向かった。



「は?
なにその口の聞き方!!」



「別にいいじゃない、そんくらい」


私もまけじと言い返すと…




パチンッ




平手うちをくらった。



あぁ…裏庭に呼び出したのはこれが目的か。

私に暴力を振るうためか…。


でも!!
私はもう負けないから…。


もう負けたくない。

こんなやつらのために悲しい思いなんかしたくないから。




パチンッ



私も平手うちをやり返す。


「…何すんのよッ」



「何って、そっちが私にしたことと同じことをしただけでしょ?」



言い返してやった。


本当はなんで裏庭に呼び出されたかも知らずに…。


どうして人が1人も通らないような裏庭に呼ばれたかも知らずに…。


「もう出てきていいわよっ!!」


え…どうゆうこと?


3人の男子が茂みから出てきた。



「なぁ、本当にいいの?
この子やっちゃって」


え…やる?

なにそれ?


「いいわよ、好きにして。」


「うふふ、いい気味よ!」