「バカかおめぇは。
おめぇみてぇーなクソ女より鮎原の方がよっぽどいい女だろーが。
てかおめぇに鮎原の良さはわかんなくていいから俺がこれ以上キレる前に失せろ」
いや、もう充分キレてますよね…?
なんか怖い…かも。
「ひ、ひどいよ…」
と涙をポロポロ流しながら部屋を飛び出していってしまった。
「はぁ…まじ疲れた」
早瀬くんは疲れきった顔をして
またソファに座る。
「えっと…いいの?
由梨ちゃん泣いてたよ?」
ちょっと同情しちゃうよ。
「いいんだよ。
どっからどうみても嘘なきだろ」
へっ?
そうなの?
全然わかんなかった…。
「本当お人好しだよな、お前は…」
呆れ顔でそう言われる。
「そうでもないと思うけど…。
てか!!
私にやきもち妬かせるために今日ずっと由梨ちゃんといたの?」
「まぁな。
だってお前やきもち妬くと可愛いじゃん」
か、かわ、かわ、可愛いっ!?
え?え?
早瀬くんが私のこと可愛いって言った?
「早瀬くーんっ♪
だぁいすきぃー」
私は早瀬くんに抱きつく。
んふふ。し•あ•わ•せ♪
「まあ…でも俺が逆に妬かされたけど」
「ん?何か言った?」
「なんでもねぇーよ」
「そっか!
じゃあ、由梨ちゃんとは本当にただの友達?」
「あぁ。
友達でもねぇよ」
えっ、でも遊園地一緒に行ったって言うのは…?
「遊園地は…?」
「遊園地?
あぁー、あれ俺友達に騙されて連れいかれたんだよ。
そしたら女がいて仕方なく…」
そうだったんだ…。
なんかいろいろスッキリしたかも…。

