「…ねぇ、早瀬くんっ‼︎」
言うんだ、私。
私はとなりに座っている早瀬くんに思いきって話しかける。
「んー?」
難しそうな本を読んでる早瀬くんが返事をする。
「あ、あのさ、由梨ちゃんのことどう思ってるの…?」
「ただのバスケ友達」
難しそうな本をパタンと閉じてそう言う。
ただのバスケ友達にしては仲良すぎだよ…!
「だって、早瀬くん女の子のこといつも
無視したり暴言吐くのに由梨ちゃんには
ちゃんと答えてるのに?」
嫉妬丸出しの質問してるな、私。
ま、嫉妬してるのは事実だしね。
「…嫉妬してんの?」
うっ…
やっぱりばれたか。
「そ、そりゃあ…するよ!
…で!なんで由梨ちゃんには優しいの?」
私には散々暴言はいてたくせにっ‼︎
「あー、それは…」
コンコン
早瀬くんが何か言いかけたと同時に
ドアがノックされる。

