「はぁー‼︎
サッパリしたあーっ」
ホテルのお風呂からでた愛花が言う。
愛花おっさんみたい…。
言わなかったけども。
「てかさー、心春さ早瀬と付き合ってどのくらいになるのー?」
愛花からいきなりの質問。
えっと…今は8月の中旬だからー、
「もうすぐ1ヶ月になるかな?」
なんだかんだあっという間だったなぁ。
「それでまだヤってないんでしょー?」
ま、またそのことですか…。
「えーっ!
心春ちゃんたちまだなのーっ?」
彩芽ちゃんまで驚いてる。
「彩芽ちゃんまで驚かないでよっ。」
「あはは、ごめんごめん」
「てかさ、彩芽ちゃんは早瀬とヤったの?」
愛花がとんでもない質問をする。
私の前で何てこと聞くんだ‼︎
…気になるけど。
「私と月夜が?
それはないよー。あはは。
だってもともと月夜は幼なじみとしてしか私を見てなかったわけでしょ?
それと中学の時友達のいなかった私に同情して付き合ってくれてただけだと思うし。
手すらまともに繋いだこともないよーっ」
そうなんだ…。
ちょっと安心。
「あ、あのっ‼︎
彩芽ちゃん!」
「ん?」
「今はっ、私と愛花が彩芽ちゃんの友達だからねっ!
別に同情とかじゃなくて普通に友達だと思ってるから私!」
彩芽ちゃんは優しいし面白いし…。
いい友達だよ?
「そうそう。
クラスも一緒なんだしさっ」
愛花が言う。
「…ありがとっ!
心春ちゃん、愛花ちゃん」
そう言ってニコッて彩芽ちゃんは笑ってくれた。
へへ、友情っていいね。

