【続】早瀬くん、好き。




「ねぇよ…2人に相談があるんだけど」


彩芽ちゃんが私と愛花をみて言う。


なんだろ…?


「あのさ…私正樹のこと好きかも」





え?正樹?



うそーーっ!?

彩芽ちゃんが?



「え、なにそれ、なにそれ!
恋愛対象としてってことだよね!?」



興奮気味の愛花。



「うん、もちろん恋愛対象としてだよ」



なるほどー。

彩芽ちゃんが正樹をねー。



「てかもう早瀬はいいの?」



愛花が彩芽ちゃんに聞く。


た、確かに。

彩芽ちゃんは早瀬くんに告白したわけだし…。



「あー、月夜?
はは、もうこれっぽっちも?みたいな?」



よ、よかった。


友達と争いたくないもん。



「へぇー、なるほどねー?

早瀬もイケメンだけど、正樹も早瀬ほどじゃないけどイケメンだよねー」



「んー、月夜は今となっちゃ顔が無駄にイケメン?って感じ。

でも、正樹は顔だけじゃなくて優しいし…」



あ、彩芽ちゃん恋する乙女の顔だ。


よし!これは応援するしかでしょ!


「私、応援するねっ!

けど、彩芽ちゃん。
早瀬くんは無駄にイケメンなんかじゃないよ!

性格だっていいんだからねっ」



うんうん。

とても優しいんだから。



「えー、心春ちゃん限定でしょ?はは

…でも、正樹って心春ちゃんのこと好きだったんだよね」




彩芽ちゃん…。




「で、でも!
それはもう過去の話だし気にすることないよ!

私は早瀬くん一筋だしさ!」