「お待たせーっ」
そう言ってオレンジジュースを持ってきてくれた。
私はオレンジジュースをすする。
「ねえ、鮎原さんだよね?」
「あ、はい‥っ」
私の名前知ってたんだ。
「未だに早瀬のこと追っかけてるんだ‥。」
まあ‥‥追っかけてることに違いはないですよ。
「へへ‥まあ‥」
「あいつどんな女にもなびかないよ?
だからやめとけば?」
‥‥この人私たちが付き合ってること知らないのか。
ほとんどの人知らないし、仕方ないかぁ。
「あ‥‥いや私たち‥」
「おいチビ」
私の言葉が誰かに遮られた。
「‥‥うえぇえ⁉︎
早瀬くん‥っ?」
後ろには早瀬くんが立っていた。
「なんだよその反応は。」
「い、いや、いきなりだからビックリしただけだよ‥っ。
それよりお客さんはっ⁇」
「今、休憩時間入った。」
「そ、そうなんだ‥‥」
てかスーツ姿やばい‥‥‥。
カッコイイの次元超えてますわ‥っ
「えっと‥早瀬と鮎原さんってどうゆうご関係で‥⁇」
早瀬くんのクラスメイトが言う。
「あ、えっと‥」
うーん。彼女です‼︎って言っちゃっていいんすかね⁇
「俺ら付き合ってっから。」
キュンっ
早瀬きゅん‥っ
私とろけそうです。
「‥‥あ、そうなんだ‥。
じゃあ俺あっち行くわ‥」
ガックシと肩を落としどこかへ行ってしまった。
そして早瀬くんは私の隣にドカンと座る。

