「ははっ、嘘ついてどうすんの。
本当だよ」
よかったぁ‥‥。
似合ってなさすぎて心配してたんだよね。
早瀬くんに見せたら
似合わな。
とか言われそうだしー。
でも普通の人からみて変じゃないってこだよね?
安心だぁ。
「貴重な誉め言葉ありがとうございます‼︎ではっ、私は群れに突入してきますっ」
メイド服も変じゃないってわかったところだし、出陣じゃあーっ。
「だーからっ、もう少ししたらでいいんじゃない?
あそこの群れ行くには体力使うし、飲み物でも飲んでから行きなよ」
そう言われ、また引き止められてしまった。
ひょっとして‥‥この人早瀬くんに全部お客さん持っていかれてんのかな⁈
だから必死に私を引き止めてるとか。
ありえるっ‼︎
‥‥なんか気の毒かも。
「じゃ、じゃあ、ジュース飲もうかな。
オレンジジュース‼︎」
早瀬くんのクラスメイトだしね。うんうん。
「おっけー!
すぐ持ってくるわ」
一気に表情が明るくなったなぁ。
でも、確かに1人の人があんなに人気だと他の人は気の毒だよね。
雄介くんはそれなりにひと集まってるけど。
それにしてもさぁ‥何であんなにカッコイイのよ。全く。
こっちは取られちゃうんじゃないかって気が気ではない。

