「鮎原…」
「早瀬くん水族館で言ったよね?
私に怖い思いさせたくないって」
「あぁ…」
確かに私が怖い思いさせないように頑張ってくれたよね?
すごっく嬉しかったよ?
けど、だけど…
「早瀬くん…もうひとつ約束してくれたんだよ?
私を1人にさせないって。
怖い思いするのが嫌じゃないって言ったら嘘になっちゃうと思う…」
やっぱり、西田さんみたいな人がもう一度現れたらすごく怖いと思う。
「でもね、早瀬くんといられないより…1人になるよりはそっちのが全然いいの。」
だから…だから…、
ずっとそばにいさせてね?
早瀬くん。
「本当いろいろごめんな…。
約束破ってごめん」
「ううん。
早瀬くん、私を守ってくれてありがとう…。
言葉で感謝しきれないほど感謝してるよ…」
早瀬くんが全力で私を守ってくれた。
本当に…本当にありがとね。
「礼とかいらねーよ。
元はと言えば俺のせいなんだし…」
「早瀬くんのせいじゃないよ。
それに結局早瀬くんが守ってくれたおかげでこうしてピンピンしてられるんだから‼︎‼︎」

