「鮎原らしいな…はは」
苦笑いをする雄介くん。
「ご、ごめんなさい…」
「まぁ、まとめて言っちゃうと
このまま鮎原と月夜が付き合い続けて
西田から鮎原を守り抜いたとする。
でもな、これから先他のやつらのターゲットはいつだって鮎原に向く。
月夜だって1日中ベッタリくっついてるわけにもいかねぇだろ?
鮎原を傷つけたくないんだとさ…」
なにそれ…。
なに言ってんの⁇
早瀬くんはそこまで私のこと考えてくれてたの…?
なのに、私はいつだってフられたことに
いじけてでバカみたいじゃん。
「あいつはさ、鮎原の泣き顔なんて見たくないんだよ…。
あっ、てかさ、これ全部本人の口から聞いたことだからさ」
バカ…本当バカだよ早瀬くんは。
いつだって私を泣かせてるのは早瀬くんじゃない…。
私の泣き顔みたくないなら
目を覚ましてよ…早瀬くん。
「…大丈夫か?
泣くなよ。
俺と愛花も放課後病院一緒に行くからさ」
ごめん…。
泣き虫でごめんなさい…。
けど、そんな話聞いたら涙を我慢するなんてできないよ。
早瀬くん。
早瀬くん。
早瀬くん。
愛してるよ、心から…。

