【続】早瀬くん、好き。



ガラガラー



病室を入ってそこにいたのは早瀬くんだけどいつもの早瀬くんじゃなかった。



いろんなチューブみたいなのに繋がれていて目も閉じたままで…。




一気にこれが現実だと思い知らされる気がした。




「…早瀬くん、ごめんね…ありがとう」




眠ったままの早瀬くんに話しかける。



命をはって私を助けてくれた早瀬くん。




「ほんとに…ありがと…ね…ッ」



今まで我慢していたものが溢れ出す。


ポロポロこぼれる涙たち。



「…早瀬くんは…ッ
私が死んだら…悲しいんでしょ…?
寂しいんでしょ…?」



初めて知った早瀬くんの気持ち。





「ねぇ…ッ
私だって…早瀬くんがいないと
寂しいんだよ…っ?
悲しいんだよ…?」



鼻水まで出てくる。



「…私たち、結婚するんでしょ…っ?」



だから、お願い。






私を1人にしないでよ…早瀬くん。






うざいって言われたっていいよ?


そっけなくてもいいよ?



だから、お願い…お願いだから







戻ってきてよ…早瀬くん。