沈黙が耳に痛い

チラリと周りを見渡しても誰も
手を挙げる人は居ない

勿論、私だって
手を挙げられるはず無かった______


「居ないだろ?うん、それじゃ、駄目だよな?全員が、自分が納得出来る状態にしなきゃいけないだろ?
練習は学校じゃなくても、何処でも出来る。
1日何時間とかじゃ無くても、1日2~3回踊るだけでも全然変わります。
これから自分がどうしていくかしっかり考えて下さい」

「はい!」


全員が返事をした

和真先生はそれに頷くと表情を一変させた


「それじゃあ、今日はこれで終わります。受かった人、おめでとう!お疲れ様でした〜」


いつものチャラチャラした雰囲気

全員で挨拶をして、私の中学最初の
オーディションが幕を閉じた