そこに音がある限り first J.C.【大幅加筆、修正中(現在P91まで公開)】


私はボンヤリとしていた

ただ、オーディションにおいて
自分が致命的なミスをした事だけが
頭の中に現実としてある

いつの間にか、1年だけじゃなく
2年3年と再び名前を呼ばれた人の
オーディションも終わっていた

顧問とコーチが教室の外で
話し合いをしている

教室の空気は先程の歪んだものじゃなく
ただ淡々としていた


小田先生により教室の扉が開かれる

先に入ってきたのは和真先生

続いて教室に入って来た小田先生は
和真先生の横に並ぶ


部員全員が静かに2人を見ていた