私はボンヤリとしていた ただ、オーディションにおいて 自分が致命的なミスをした事だけが 頭の中に現実としてある いつの間にか、1年だけじゃなく 2年3年と再び名前を呼ばれた人の オーディションも終わっていた 顧問とコーチが教室の外で 話し合いをしている 教室の空気は先程の歪んだものじゃなく ただ淡々としていた 小田先生により教室の扉が開かれる 先に入ってきたのは和真先生 続いて教室に入って来た小田先生は 和真先生の横に並ぶ 部員全員が静かに2人を見ていた