そこに音がある限り first J.C.【大幅加筆、修正中(現在P91まで公開)】


曲が止まった時
私の頭は真っ白だった…_______


間、、違えた…


それまで良い流れで、きていたのに
次の振りを意識し過ぎるあまり
ワンテンポ早くなってしまった

修正も誤魔化しもきかないくらい
誰の目にも明らかなズレだった


「ありがとう、ございました…」


一礼すると私はそのまま顔を伏せた状態で
元居た場所に座った

折角のチャンスが手の中から
こぼれ落ちていくのを感じた


ダンスは頭で考えちゃいけない

考えなくても踊れるくらいにしなきゃいけない

分かってた筈なのに…


そんな私の心内など関係無く
相変わらずオーディションは続いている