曲が止まった時
私の頭は真っ白だった…_______
間、、違えた…
それまで良い流れで、きていたのに
次の振りを意識し過ぎるあまり
ワンテンポ早くなってしまった
修正も誤魔化しもきかないくらい
誰の目にも明らかなズレだった
「ありがとう、ございました…」
一礼すると私はそのまま顔を伏せた状態で
元居た場所に座った
折角のチャンスが手の中から
こぼれ落ちていくのを感じた
ダンスは頭で考えちゃいけない
考えなくても踊れるくらいにしなきゃいけない
分かってた筈なのに…
そんな私の心内など関係無く
相変わらずオーディションは続いている


