そこに音がある限り first J.C.【大幅加筆、修正中(現在P91まで公開)】


和真先生と小田先生が戻って来た

その瞬間、教室の中が静まり返る

聞こえるのは鼻をすする音だけ


「今からもう1度踊って欲しい人の名前を呼びます。呼ばれたら、呼ばれた順に4人ずつ順番に踊って下さい」


小田先生がそう口を開くと
和真先生とアイコンタクトをとった

和真先生はそれに頷くと
私達の方を見回した

そして、手元のメモに目を落とす


「_____相澤さん、深見さん、伊藤さん、市川さん、岸田さん、久納さん、伊織さん、木元さん………………中野さん、以上。今呼ばれた人はもう1度お願いします」


名前を呼ばれた人の顔が強張る

勿論、私だって顔には出さないけど
少なからず動揺した

でも、覚悟はしてた

途中でリズムキープが出来なくて
コンマ数テンポだったけどズレた
自覚はあったから…