3年生にとってこれは最後の選抜なんだ
誰よりも受かりたいと言う
気持ちは強いだろう
2年の先輩は3年生につられるように
数人が涙を流していた
泣いている人はきっと本当に受かりたい
と思っている人達だろう
でも、2年の内の半数位は
案外普通そうな顔をしていた
その表情は、
“どうせ自分なんて受からないから”
そんな気持ちが見え隠れしている様に感じる
1年はそんな先輩たちの空気に
戸惑う様に隣同士で視線を合わせていた
1年の多くは、“まだ初心者だから”
という気持ちが強い様に感じる
適当な妥協点を見つけて安心している
そんな印象


