そこに音がある限り first J.C.【大幅加筆、修正中(現在P91まで公開)】


「それじゃあ、2回ほど踊ってからオーディションを始めていこうと思います」


和真先生はそう言うと曲をかけた

それぞれが思いのままに身体を動かす


その2回は踊っていればあっという間で
終わった瞬間、一気に緊張が高まった

オーディションは1年から行われた

4〜5人ずつ分けて、1人一回ずつ
踊っていく

その後は、2年3年と同様に続いた


全ての部員が踊り終わった時
和真先生は小田先生と共に
教室から出た

その瞬間教室の空気が緩む

…いや、歪むと言った方が
正しいかもしれない


3年の先輩が間違えたと泣き出したのだ

それにつられるように
他の3年生も落ちただの何だのと
泣き始める