20人に1人くらいはいるらしい。それだけごくありふれた症状ということだろう。大抵は発達期に緩和されて、何ら変わりない社会生活を送っている人も居るという。

その中で僕はあまり緩和されていなかったらしい。この間も自殺を友人に止められたばかりだった。「なんで止めたんだ馬鹿野郎」と泣き叫ぶくらいには割と本気だった。事前に自殺をほのめかすような文面をネットに晒せば充分考えられることなのだが、その時はそこまで頭が回っていなかった。


(死んじゃだめだよ)


と、友人に牛丼を手渡された。泣きながら食っていた。しばらく何も食っていなかったので空きっ腹には応えたが、それでも牛丼は旨かった。