──午後6時
お腹空いたし、そろそろ帰ろうかな。
そう思っていたら
「あっ、そのワーク。 玉木先生ののオリジナルノート?」
えっ、知ってるの・・・?
「そう・・・です」
「へぇー、懐かしいな 」
「玉木先生・・・・・・知ってるんですか?」
話すつもりなんてなかった。 けど、勝手に口が動いてた。
「知ってるよ。 オレ、東中の卒業生だから」
そうだったんだぁ・・・。
「ねぇ、良かったらさ、一緒に帰らない?」
えっ? 私と!?
ど、どうしよう。
「い、いいです、よ・・・」
ドキン・・・っ ドキン・・・っ
この先輩とは会ったばっかり、なのに・・・。
何でこんなに不思議な気持ちになるんだろう。
初めてだからかな。 きっとそうだよね。