恵斗に引っ張られて やってきたのは 昨日 やっと奈都に近づけた気がした 屋上だった 屋上を 優しい風が吹き抜ける 流れる少しの沈黙に 昨日の出来事を思い出す 奈都は きっと何かを抱えてる 俺はただ一刻も早く 奈都を苦しめるものすべて できることなら 取り除いてやりたいんだ この想いが何なのか わからないけれど ………いや 心のどこかで気づいてる でも今 それを自覚したところで 奈都にしてやれることは 結局 同じだと思うから 「な、なぁ…琇真」 沈黙を破ったのは ……恵斗