「ごめ、ん……

ありがと工藤く、ん……」



しばらくして
落ち着いてきて


工藤くんの腕の中から
離れようとする





………けど




「く、工藤くん……?」




工藤くんの
私を抱きしめる力が

むしろ強くなる



私の心臓が


病気のせいなんかじゃなくて

いつもみたいに
苦しくて
死に怯えるようなものじゃなくて


トクトクと
早くなるのが心地いい


いつもと違う感覚