でも、今時の高校生で遊園地に喜ぶなんて、絶対真ちゃんぐらいしかいない。
空中ブランコの列に並びながらあたしは思った。
真ちゃんは、今もあたしの隣で並びながらわくわくしてるっぽいし。
なんか、よく分かんないや。
お父さんもお母さんも
『そこら辺のカフェでお茶でもしてるから、後は若い者同士で楽しんでらっしゃい』
とか言ってるし。
連れてくるだけ連れてきて、お金握らせて、自分たちは傍観者かよ。
まったく。
「なぁなー。 次、お化け屋敷!」
「えー! あたし、お化け屋敷乗れないってば」
「大丈夫、ここの歩くタイプだから」
「じゃあなおさら無理だよ! 無理むりムリっ!」

