鈴芽 ~幸せのカタチ~

数年後―

私は幸い後遺症もなく元気に暮らしている。

あれから母も泣く泣く私たちのことを認めてくれて、
私たちは結婚した。

全部父のおかげだ。

『スズメ、気分はどう?大丈夫?』

『大丈夫よ。
ねぇ、イチローちょっと公園へ
散歩に行かない?』

『でももう安静にしておかないと。』

『大丈夫だって。歩いたほうがいいんだから。

あ、パン忘れないでね。』