鈴芽 ~幸せのカタチ~

『俺もスズメの家族になれないかな?』

『え?』

イチローが頭の後ろで言うので、
周囲のざわめきが邪魔をした。

イチローは私の前に来てひざまづいた。

そしてもう一度、私の目を見て
はっきり言った。

『俺もスズメの家族になれないかな?』

『え?』

『俺もいつだってスズメの味方でいるよ。

ずっとスズメを守るよ。

さっきも言ったけど、
スズメを一生愛する自信はたっぷりある。

もちろん子育ても協力するよ。』