鈴芽 ~幸せのカタチ~

長い沈黙のあと、父が言った。

『わかっただろう?

君がもし娘にはっきりと別れを
告げるというなら、
そのときは娘に会わしてやろう。』

そして去っていった。

イチローは一体どうしたらいいのか
わからなくなっていた。

イスに座り悶々と考えをめぐらしていた。

その時後ろから声をかけられた。

『おじさん?』

えっちゃんだ。