鈴芽 ~幸せのカタチ~

『そんな…。そんな。』

うれしくて涙がでそうだったのを
聡子の手前我慢した。

『で、あなた覚悟はできてるの?

私は養育費、一円だってまけないわよ。』

『はい。もちろんです。』

聡子の目をみてしっかり言い返した。

そして二人とも笑いあった。

『彼はどうしてるんですか?』

『知らないの?

彼毎日会いに来てるのに、
あなたのお父さんのガードが
厳しいみたいよ。』

聡子は意地悪そうに笑い

『せいぜいがんばって。』

そう言って帰っていった。