鈴芽 ~幸せのカタチ~

えっちゃんは涙ぐんでいた。

『君みたいな友達ができてスズメは本当によかった。

よければ君に頼みがあるんだが、
聞いてもらえるかな。』

『なんですか?』

『申し訳ないが、
もしスズメが目が覚めたら、
すぐに教えてくれないか?

なかなか病室には行けなくてね。』

『分かりました。』

えっちゃんは涙を拭きながら答えた。

『ありがとう。助かるよ。』