鈴芽 ~幸せのカタチ~

『お姉さん…。』

理名ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。

『ごめんね。大丈夫。』
気持ちが薄れていったと思っていたのに、
そう思いこもうとしていただけだった。

でももう本当に受け入れなくちゃいけない。

私はイチローを忘れることができるだろうか。

また好きな人なんてできるだろうか。