鈴芽 ~幸せのカタチ~

『あなた、まだ若いわよね。
彼と結婚したいと思ってるの?』

『もちろん思ってます。』

ハッキリと答えた。

だが、聡子はその返事に苦笑した。

『彼はどうかしら?
あなたも現実を考えて。
彼は借金もあるし、バツイチで毎月養育費を私に払ってるわ。

年もあなたよりうんと上だし。

あなたも女なら自分の子供産みたいでしょ。

本気で彼と家庭を築けると思ってるの?
その覚悟があるの?』

次々と矢のような言葉が胸に刺さった。