時わたりatラブ(仮)






ドォンッ



一段と大きな砲弾の音が聞こえるところにまでたどり着く。



途中何回か長州兵に襲われたけど、なんとか切り抜ける事もできたし、もう少し歩けば土方たちがいるはずだ。



それに早くこの森みたいなところを抜けないと、日が暮れてしまう。



そう思って足を早めようとすると


ら「っ!!!」


バッ



背後に何かの気配を感じ、抜刀して振り向き、その何かを斬りつける。



ら「あ……」


松「やめてくださいよ。殺気立ちすぎです。」



そこには、いつものように冷静でクールな口音の松岡さんが立っている。



ら「ご、ごめ…」



慌てて刀をしまい、冷静になる。

馬鹿だ、いくら警戒していたとはいえ確認もさずに斬りつけるなんて。



私がつけてしまったであろう頰の切り傷の血を、慌てて拭こうとする。



松「これくらい平気ですよ。」


ら「本当ですか?」


松「はい。それよりらんさんの怪我の方の方が気になります。」


ら「こんなの擦り傷です。」


と少し強がって言ったのが松岡さんには分かったのか、ふっと笑われる。



松「陣に帰ったら処置してくださいよ。」


ら「勿論です。」


松「それに、何人斬ったんですか?この数刻で。」


ら「そんなの分かりません。無我夢中でしたから。」




よく自分の姿を考えると、頬を拭っても血の匂いがするし、浅葱色の羽織ももはや綺麗な青ではないし。




松「とりあえず、日が暮れる前にここを抜けてできれば副長たちと合流しましょう。」


ら「わかりました。松岡さんは怪我とかは?」


松「私は茂みに隠れて、銃で相手を倒してましたから。」


ら「だから、背後から敵に襲われなかったんですね!ありがとうございます。」




松岡さんの援護があったから、目の前の敵に集中できたのか。

本当いつも頼ってばっかりだな…。



松「もうすぐです!!」


ら「はい!」



松岡さんの後ろに着いていきながら、森の茂みに光が差してきているのがわかる。



松「私もここからは刀で戦います。」


ら「とりあえず、土方たちに合流しましょう。」



松「了解です。」